新しい読者さんも続々増えて嬉しい限りの猫漫画「なにぬ猫んち。」
いつもあたたかい応援をありがとうございます。当ブログではこのタイトルを付ける前から不定期更新していて、更にいえば前身にあたるFC2ブログ時代からスタートしています。
なんともう10年以上前!
プーケットに越してきて日本語環境恋しさに日記ブログを始めて、その中でボチボチ描き始めたんだっけ。
かなり不定期でリアルタイムにネタがあった時だけ描くというスタイルでしたが、そろそろ終活も視野に入れて作品をまとめておこうと思い立ちポートフォリオ替わりにnoteを始めたのが昨年の8月。
この時は電子書籍化を目標にしてはいたものの、まさかその後にリクエストをいただいて紙書籍化が叶うとは思ってもいませんでした。
ここから現在の「なにぬ猫んち。」につながってきました。
今回はリライトという形で息吹をもった「なにぬ猫んち。」のメイキングです。
「なにぬ猫んち。」が生まれるまで
現在の1ページ3コマのスタイルは昨年のリライト作業から。
それまでは同一サイズのコマをつなげていくいわゆるwebtoon型でした。
10年前、猫漫画の描きはじめに参考にしたのが当時から人気のあった「羊の国のラブラドール絵日記」さんと「くるねこ大和」さん。
商業誌出身でページ毎にコマ割り構成していくのが定型だった身には新鮮でした。
4コマ漫画とは似てるようで全く違う、単調なコマの連続なのにちゃんとリズムを付けることが出来る。
背景や状況説明を小さいコマの中におさめなきゃいけない制約はありますけどね、ページ数合わせが生まれないのはWEBの利点ですね。
この時点では電子でも紙でも書籍化するなんて全く念頭になかったのですんなりこのスタイルにはまって以後昨年に至るまでコマのサイズや比率を変えたりしながらも描いてきました。
描きはじめの頃の1コマ。
もういろいろと…(笑)
当時はペンタブが無くてマウスで描いてました。(遠い目)
紙に鉛筆描きしたものをデジカメで撮ってデータをPCに取り込んで描画ソフト(GIMP)で清書するって相当にまどろっこしい方法でした。(スキャナが無かった、泣)
漫画業は引退したつもりで本格的に描くことはないと思ってたし、とにかく周辺機器が趣味の投資では済まないほど高いので…。
なのでこの頃のはそれこそ4コマ前後の短いものでした。
呪文のように「ペンタブ欲しい、ペンタブがあれば…」とつぶやいていたら義姉が仕事のおさがりをくれました。
なにぬ猫の攻撃力が100P上がった!タッタラッタッター
義姉の職業は某国立病院の院長だったのですが、タブレットもそれほど普及してなかった当時なぜペンタブを持っていたのか?
今でも謎です(笑)
描画用ではないので線画にはむきませんでしたがそれでも随分作画環境は向上しました。
過去話が長くなりました。(笑)
今現在公開している「なにぬ猫んち。」はこうして描きためた過去作をリライトして更新しています。
リライト、それは大きく生まれ変わること
noteにまとめる際にいずれ電子書籍化しようという目標がありました。
ここまでに一度kindleで絵本を出版していて、その時の経験からページ割とそれに合わせた画面作りが必要だなと感じていました。
紙書籍と違ってページ数の規制は無いもののそれまでのスタイルだとスカスカしちゃうんですよ。(笑)
余白に何か描き足せばいいのかもしれないけどそうすると膨大な作業が発生するし、はてどうしたものかと悩んで。
単一サイズのコマ進行の流れと書籍にした時のサイズ感をすり合わせて現在の1ページ3コマ構成に落ち着きました。
(「キミのものはボクのもの」より)
webtoon、同一サイズのコマ数に制限のないスタイル。
単調にならないようストーリーにメリハリとリズムをつけるには、読み手のスピードをコントロールする必要があります。コマの大小や変形ではなくコマ送りに緩急をつけるのです。
あえてセリフのないコマ、小さな動きだけのコマ、同じ絵のコマを並べる…。
アニメの原画フィルムを思い浮かべていただくとよいかと。
こうすることで読者の感情の波を操ることが出来ます。
こちらがそのスタイルのまま公開している作品。
一本のショートフィルムを作るような感覚です。
webtoon型からページ型への再編集
さて、noteにまとめるにあたって、これまでのスタイルを1ページ3コマのスタイルに変えていく、いわば古式ゆかしい、ここまで進めてきたものに逆行する作業が発生しました。まずはページ内にきっちり収まるようにコマ数を整えなければなりません。
ざっくり3コマに線引きをした紙にコマを振り分けていきます。
殆どの場合最後のコマまできっちり収まることは無いので、ここで更に緩急を調整していきます。
このあたりはwebtoonスタイルに近いですね。
これをCLIPSTUDIOであらかじめ作っておいたテンプレートの中に描きおこしてリライト作業が始まります。
台詞や下絵を入れながら、ここでまた流れを調整することもあります。
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「なにぬ猫はこんなヒト」が詰まってます♪
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